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医療コラム

子どもの捻挫、様子見で大丈夫?骨折を見逃さないためのチェックポイント

■ 転んだだけ…本当に大丈夫?

「少し足をひねったみたい」
「痛いとは言っているけど歩けているし…」
「折れたら腫れるっていうけど、大丈夫そうね」

部活や遊びのあと、こんな場面はよくありますよね。
忙しい毎日の中で、子どもに深刻そうな様子がなければ、
「もう少し様子を見ようかな」と思うのは自然なことです。

ですが実は、子どものケガは大人よりも注意が必要なことがあります。
見た目では軽そうに見えても、骨にヒビが入っていたり、成長途中の部分を傷めていたりするケースもあるのです。

■ 「腫れていない=大丈夫」とは限りません

捻挫や打撲と思って様子を見ているとき、こんな判断をしていませんか?

  • 腫れていない
  • 動かせている
  • 痛みがひどくなっていない

 

もちろん、本当に軽いケガの場合もあります。
ですが、子どもは痛みをうまく伝えられなかったり、我慢してしまったりすることも多いもの。

「試合が近いから」「休みたくないから」と無理をして、
知らないうちに悪化してしまうこともあります。

子どもの骨は、大人とちがいます

子どもの骨は、まだ成長途中。
大人のようにポキッと折れてしまうこともありますが、
実は若い竹のように、ぐにっと曲がったままヒビが入るような折れ方をすることもあります。

見た目には大きく変形していなかったり、
痛みもそれほど強くなかったりするため、
「ただの捻挫かな?」と思ってしまうことも少なくありません。

けれど、こうした折れ方でも骨に傷が入っていることには変わりありません。
そのまま運動を続けてしまうと、治りが遅くなったり、痛みが長引いたりすることがあります。

だからこそ、違和感が続くときは一度きちんとレントゲンを撮って確認しておくことが大切なのです。

また、骨の端には「成長板」と呼ばれる大切な部分があります。
ここを傷めてしまうと、まれに成長のバランスに影響することもあります。

だからこそ早めに状態を確認しておくことが安心につながります。

■ こんなときは要チェック

次のような様子があれば、一度ご相談ください。

  • 触ると強く痛がる
  • 腫れや内出血が引かない
  • かばうように歩いている
  • 数日たっても痛みが変わらない
  • 運動するとまた痛くなる
  • 夜に痛みを訴える

 

「大したことないかも…」と思っても、念のため確認しておくと安心です。

■ なぜ整形外科での確認が大切?

整形外科では、必要に応じてレントゲンや超音波検査などを行い、
骨や関節、靱帯の状態を確認します。

  • 骨折はないか
  • 成長途中の部分に影響がないか
  • 捻挫や靱帯の傷みはどの程度か

 

こうした点を総合的に見たうえで、治療や運動の再開時期を判断します。

■ 接骨院・整骨院に行く前に知っておいてほしいこと

接骨院や整骨院に通われる方も多いと思います。
軽いケアやリハビリとして併用されるケースもあります。

ただ、最初に骨の状態を確認しておくことはとても大切です。
骨折や成長板のトラブルが隠れていると、
マッサージだけでは改善しないこともあります。

実際に、
「何ヶ月も通っていたけれど痛みが治まらず、整形外科を受診したところ骨折していたことが見つかった」
というお子さんのケースも、これまでに何度かありました。

「まずは整形外科でチェックしてから」という選択が、
結果的に早く治ることにつながる場合も少なくありません。

■ 当院の考え方:ケガの原因から一緒に考えます

当院では、
「痛みを取ること」だけでなく、「なぜケガをしたのか」まで考えることを大切にしています。

同じように足首をひねっていても、

  • 体の使い方にクセがある
  • 体幹が不安定
  • 筋肉の柔軟性が足りない
  • 成長期で負担がかかりやすい

といった背景が隠れていることがあります。

こうした原因をそのままにしてしまうと、何度も同じ場所をケガしてしまうことも。

当院では状態を確認したうえで、必要に応じて「身体の使い方のプロ」である理学療法士によるリハビリを行い、

  • 正しい体の使い方
  • 自宅でできるストレッチやケア
  • ケガをしにくい動き方

 

なども丁寧に、具体的にお伝えしています。

「部活に早く戻りたい」
「また同じところを痛めたくない」

そんな気持ちに寄り添いながら、
長くスポーツを続けられる体づくりをサポートしています。

■ まとめ:迷ったら、まず整形外科でご相談ください

子どものケガは、

  • 軽そうに見えても油断しない
  • 数日続く痛みは、整形外科で確認を
  • 無理をさせないことが大切

 

「これくらいで病院に行っていいのかな?」
と思うときこそ、お気軽にご相談ください。