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医療コラム

夏の大会が終わったあと、 子どもの体の「悲鳴」を聞いてあげてください

「大会も終わったし、少し休めば治るかな」、その判断が危ないです

夏の大会や合宿をやり切った子どもたち、本当によく頑張りました。でも、大会が終わってほっとしたのも束の間、「なんとなく膝が痛い」「かかとが痛い」「腕が重い」という声が聞こえてきていませんか?

保護者の方から「大会も終わったし、しばらく安静にさせれば大丈夫じゃないかな」という言葉をよく聞きます。その気持ちはよくわかります。でも僕が心配しているのは、その「少し休めば治る」という判断が、取り返しのつかない見落としにつながるケースがある、ということです。

子どもの骨と大人の骨は違います。成長期の骨には「骨端線(成長軟骨)」があり、筋肉や腱の引っ張りに対してとても弱い構造をしています。大人なら筋肉痛で済む負荷が、子どもでは骨へのダメージになっていることがあるんですよね。

夏のスポーツで起きやすい「オーバーユース」とは

オーバーユース(使いすぎ)障害は、一度の強い衝撃ではなく、繰り返しの負荷が積み重なって起きます。大会シーズンは練習量・試合数ともに増えるため、夏明けは特に注意が必要な時期です。

よく見られる症状としては——

  • 膝の前面や下部の痛み(膝蓋腱炎・オスグッド病)
  • かかとの痛み、特に朝一番の一歩目がつらい(シーバー病・アキレス腱炎)
  • すねの外側や内側の痛み(シンスプリント)
  • 肘や肩の痛み(野球肘・投球障害)
  • 足の甲や足首の痛みが続いている

実際に診察していても「練習中は気合で乗り越えていたけど、終わってみたら痛みが残っている」というパターンが多いです。子どもは痛みを我慢しがちですし、「これくらい普通かな」と自分で判断してしまいます。

「痛みがあるのに様子見」より「痛みがないうちに来てほしい」

整形外科に来るのは「もう限界」になってからでいい、と思っていませんか?

僕はむしろ逆だと思っています。痛みが出てからより、「なんか最近おかしいな」というタイミングで来てほしい。画像(エコーやレントゲン)があるからこそわかることがある。筋肉や腱の状態、骨端線への影響、疲労骨折の兆候——これらは医療機関でないと判断できません。

こんな様子が見られたら早めにご相談ください

  • 大会後も痛みや違和感が2週間以上続いている
  • 朝起きた直後に関節が痛む・動かしにくい
  • 練習を再開したらすぐ痛みが戻ってきた
  • 痛い部位をかばって歩き方・フォームが変わってきた
  • 本人が「痛い」と言わなくなった(我慢しているかもしれません)

今は「安静しかない」時代ではありません

以前は「とにかく安静」が定番でした。でも今は違います。

当院には体外衝撃波治療(RPW)という選択肢があります。腱や筋膜の慢性的なダメージに圧力波を当てることで、体の修復プロセスを再起動させる治療です。「安静にしていても治らない」という状態から抜け出す手助けができる場合があります。

もちろん体外衝撃波が全員に向いているわけではありません。まずきちんと診て、何が起きているかを把握した上で、その子に合う方法を一緒に考えます。それが当院のやり方です。

秋のシーズンに向けて、今が立て直すチャンスです

大会が終わった今は、体を「リセットして整える」絶好のタイミングです。夏の疲れを引きずったまま秋の練習に入ると、慢性化・再発のリスクが高くなります。

「なんでもないかもしれないけど、一度見てもらおう」——その一歩が、お子さんのスポーツ人生を守ることにつながります。

できるだけお待たせしない診療を心がけています。

診察は、LINE順番受付が便利です。

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