医療コラム
■ 「夏バテ」とは少し違う、あのしんどさ
暑さでぐったりする夏バテとは少し違う、こんな感覚を覚えていませんか?
「夏の冷え」に当てはまるものはありませんか?
- 外は暑いのに、室内では足元や腰まわりが冷える
- 冷房で肩こり・首のこわばりが悪化
- 夏なのにだるい
- 胃腸の調子が悪い
- 朝すっきり起きられない
これらは「夏の冷え」と呼ばれる状態です。外の暑さとクーラーの冷えを一日中繰り返すことで、体の体温調節機能が乱れ、血流が悪くなり、内側から冷えていく。夏に冷えるという、一見矛盾したような不調です。
■ 「冷え」は検査に映りません
「なんとなくしんどい」「冷えている気がする」と感じていても、血液検査やレントゲンでは「異常なし」となってしまうことがほとんどです。
だからといって「異常がないから様子見で」で終わってしまうのは、正直もったいないと思っています。検査で映らない不調にこそ、漢方が力を発揮しやすい。それが、当院が整形外科でありながら漢方を処方している理由のひとつです。
■ 漢方は「冷え」をどう診るか
漢方では、冷えを「体全体のめぐりの問題」として捉えます。血流が悪くなると筋肉に栄養や酸素が届きにくくなり、肩こり・腰痛・だるさとして現れる。夏の冷えで不調が出やすいのは、そういうメカニズムです。
| 夏の冷えの症状 | 漢方でのアプローチ |
| 手足の冷え・血流の悪さ | 体を温め、血のめぐりを整える処方 |
| 胃腸の弱り・食欲不振 | 消化機能を立て直し、体力を補う処方 |
| だるさ・疲れが抜けない | 気力・体力を補い、全身の回復を促す処方 |
| 肩こり・腰痛の悪化 | 冷えと血流の両面から筋肉の緊張をほぐす処方 |
ただし、漢方の処方は「体質に合わせて選ぶ」ものです。同じ「冷え」でも、どこが冷えているか、胃腸の状態はどうか、疲れ方のパターンは何かによって、合う処方が変わってきます。3割バッター理論と同じで、最初から「これが正解」と決まっているわけではなく、実際に使いながら合うものを探していく、という進め方です。
■ 整形外科との組み合わせで診られること
当院は整形外科がベースにあるので、「冷えからくる肩こり・腰痛」なのか、「骨・関節・神経由来の痛み」なのかを、きちんと切り分けることができます。
「漢方だけを出して終わり」ではなく、必要であればリハビリや他の治療と組み合わせながら、その方に合う方法を探していきます。「どこに行けばいいかわからない」という夏の不調も、まずはご相談ください。
■ 夏の終わりに体を立て直しておく
夏の冷えを放っておくと、秋冬にかけて慢性的な冷え・疲れ・関節の痛みとして残りやすくなります。体を立て直すなら、夏のうちに動いた方がよいです。
できるだけお待たせしない診療を心がけています。
診察は、LINE順番受付が便利です。
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