医療コラム
「効かない」じゃなくて、「まだ合う方法に出会っていない」だけかもしれません
「ずっと肩がこっているけど、職業柄仕方ないかな……」
「腰が痛くて、湿布や薬も試したし、リハビリも通ったけど、いまひとつすっきりしない」
そう感じていらっしゃる方は、実はとても多いんですよね。
私は整形外科医としていろいろな患者さんの痛みに向き合ってきましたが、痛みへのアプローチに「これが唯一の正解」というものはないと考えています。
薬、リハビリ、注射、漢方……どれが合うかは、人それぞれ。実際に試しながら一緒に探していけばいいと思います。そのひとつの選択肢として、今回ご紹介したいのが「プラセンタ注射」という方法です。
整形外科でプラセンタ?と思った方へ
「プラセンタ」と聞くと、美容クリニックや美容医療のイメージを持たれるかもしれません。
確かにシミ、くすみ、肌荒れが気になる方への予防美白効果などの効果はあります。
ただ、今回ご紹介するのは美容・美肌目的ではなく、肩こり・腰痛・関節の痛みなどの「疼痛緩和」を目的とした使用です。
当院で使用するのは「メルスモン皮下注」という、厚生労働省に承認された国内の医療用医薬品です。国内の健康な母親から提供された胎盤を原料としており、40年以上の使用実績があります。
こんな症状の方がご相談にいらっしゃいます
やまだ整形外科・リハビリクリニックでプラセンタ注射を試されている方は、以下のようなお悩みをお持ちの方が多いです。
- 慢性的な肩こりや首のこわばりが続いている
- 腰痛があり、鎮痛剤やリハビリでは十分な改善を感じられていない
- ひざ・股関節などの関節に痛みや重だるさがある
- スポーツや日常動作による筋肉の疲労がなかなか抜けにくい
- 更年期のころから体のあちこちが痛みやすくなってきた
どれかひとつでも「あてはまるかも」と感じられたら、一度診察室でご相談ください。
なぜ整形外科の痛みにプラセンタが使われるの?
そもそもプラセンタは、若返りの薬とも言われていて、さまざまな症状の改善に効果があります。特にメルスモンには、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・成長因子などが含まれており、血行促進や新陳代謝の活性化を通じて、筋肉や組織の回復をサポートする働きがあるとされています。
肩こり・腰痛の多くは、筋肉の緊張や血流の悪さが根本にあることも少なくありません。そうした「筋肉由来の痛み」には、プラセンタによる循環改善のアプローチが合うこともあるのです。
ただし、効果の感じ方には個人差があります。「必ず改善する」とお約束できるものではなく、体質や症状によって合う・合わないがあります。その点はご理解ください。
投与方法・料金・通院の目安
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 診療区分 | 自費診療(保険適用外) |
| 料金(1回) | 2アンプル 2,000円(税込) |
| 使用薬剤 | メルスモン皮下注 |
| 投与部位 | 上腕への皮下注射 |
| 頻度の目安 | 週1〜2回から開始し、症状の経過をみながら調整 |
■ 副作用・注意点について
主な副作用として、注射部位の発赤・痛み・かゆみなどが報告されています。まれに発熱・悪心・発疹が起こることもあります。
また、プラセンタ注射を受けた方は献血ができなくなります。
輸血を受けることには問題ありませんが、献血を定期的にされている方はご注意ください。
■ まずは相談だけでも、ぜひ気軽にどうぞ
「本当に自分に合うかどうかわからない」「副作用が心配」、そういった疑問や不安があるのは当然のことです。
当院では「これが絶対に合います」と押しつけることはしていません。まずお話を聞いて、一緒に考えることから始めましょう。プラセンタ以外にも、どんな治療があるのかご提案します。 慢性的な痛みを「もう仕方ない」と諦めてしまう前に、一度ご相談ください。