医療コラム
子どもが「痛い」と言ったとき、小児科に行くべきなのか、整形外科に行くべきなのか、悩んだことはありませんか?
「転んだあとも足を痛がっている」 「歩き方がいつもと違う気がする」 「関節の痛みを繰り返し訴えている」
こうした場面で、どちらの科に相談すればいいのか分かりにくいというお声をよくいただきます。ここでは、小児科と整形外科の役割の違いと、受診を考えたいタイミングについてお伝えします。
小児科と整形外科、実は「診る範囲」が違います
小児科は、発熱や感染症、アレルギーなど、子どもの体全体の病気を幅広く診る科です。対象年齢は15歳(中学3年生)までが目安とされています。
一方、整形外科は骨・関節・筋肉・神経といった「運動器」を専門に診る科です。赤ちゃんからお年寄りまで、年齢に関係なく診療します。
転倒やぶつけたあとの痛み、歩き方の異常、関節の痛みなど、体の動きに関わる症状は整形外科の領域になります。たとえば、転んで足首を痛めた、階段の上り下りで膝が痛む、といった症状は整形外科で診ることが多い症状です。
「成長痛」という言葉だけで様子を見ていませんか
「成長痛」という言葉、聞いたことがある方は多いと思います。これは特定の病名ではなく、検査をしても特に異常が見つからない子どもの痛みを指して使われることが多い言葉です。
夜になると膝やすねの痛みを訴えるけれど、日中は元気に走り回っている、というパターンが典型的といわれています。
ただ、痛みの場所だけを見て「これは成長痛だろう」と決めつけてしまうのは、私はあまり良くないと思っています。体の使い方や動かし方のクセ、姿勢の特徴まで含めて、なぜその痛みが出ているのかを一緒に考えることが大切だと考えています。
「そのうち治るかな」と様子を見る期間が長くなりすぎると、本当は診てもらったほうがよかった痛みを見過ごしてしまうこともあります。
こんなときは、整形外科への相談を考えてみてください
- 転んだり、ぶつけたりしたあとも、痛みが引かない
- 歩き方が急に変わった、片方の足をかばうような歩き方をしている
- 同じ場所の痛みが何日も続いている
ほとんどの場合は心配のないことが多いのですが、本当に稀に、骨や関節の重大な病気が隠れていることもあります。「あれ?」と思ったら、遠慮せず一度相談してみてください。
整形外科では、こんな確認ができます
整形外科では、レントゲンや超音波などの画像検査、医学的な検査を行うことができます。見た目だけでは分かりにくい骨や関節の状態を、客観的に確認できるのが医療機関の強みです。
「様子を見ているうちに、いつの間にか治っていた」ということも多いのですが、繰り返す痛みや歩き方の変化があるときは、一度、整形外科で診察することをおすすめしています。
まとめにかえて
「なんともないね」と安心していただくのも、当院の大切な役割だと思っています。子どもの痛みに、小児科か整形外科か迷ったときは、まず「動きに関わる症状かどうか」を目安にしてみてください。
できるだけお待たせしない診療を心がけています。 診察は、LINE順番受付が便利です。
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