午前3時。名古屋は雨が降っているが、海は前日よりコンディションが改善してなんとかカタ~アタマらしい。
波のサイズをサーフィンではヒトの部位に当てはめることが多い。
初心者の自分には、アタマは単なる災害。危険すぎて入れまない。
今日はどうしようかと思案していたら、
退院したばかりの家内が、そそくさと支度を手伝ってくれた。
夜中にも関わらず、いつもすみません。家内に感謝して出発した。
元気になってくれて、良かった。ほんとうに良かった。
海に着いた。予想より荒れていないが、ビビりセンサー全開!!雨は止まないし。ぐずぐずしていたら、お仲間がぞろぞろ到着。みんなで海にはいると、モチベーションが上がる。
不甲斐ない自分を支えてくれる仲間に感謝。
海に入る前と出たとき、必ずお辞儀をする。特に理由はない。
けれど、何かに感謝している。海に来ると、目に見えない多くのものを授かっている気がする。
130mくらいパドル(へろへろ)してアウト(沖)に出ると、カタサイズの波がきた。無我夢中で波に乗る。あっという間に見たことのない景色になる。最近手に入れたボードが別世界に連れていってくれた。
あっという間の出来事なのだが、この瞬間がたまらない。
無我夢中で数時間。気がつくと、空が晴れていた。
波に夢中で前ばかり見てて、上向くの忘れてた。気づかなかったなぁ。今日もきれいな空だ。
家に帰ると、のびのびと反抗期を過ごしている娘が渋々と出迎えてくれた。
いつか、同じ空が見たいものだ。
今日は、久し振りに揃った家族の笑顔と今年一番の波に乗れた。
絶対に忘れない日。
とある日の事でした。
by リハビリ科 安藤